【第2話】ブラッキー自省にチャレンジの巻


猫という生物は「自省」という行為をするのか。

どう見ても
「今を生きる」の典型のような生き物。

そんな猫であるブラッキーが
何となく
物思いにふけっているような感じになっている。



そこへ通りがかったチィズが
不審に思い尋ねたのである。



「あんさん、何しとる?」

「様々なことを振り返ろうとしておる」

おお、なんと。
猫の分際で、自省をしようとしているではないか。
しばらく
二匹のやりとりに耳を傾けてみよう。

「ほんで・・・」



「なんか思い出したんかいな」

「いや・・・あんまり・・・」



「そらあかんわ、あんた・・・」

「・・・」

「朝ごはん何食ったか覚えとるんか?」

「いや・・・あんまり・・・」



秋の深まりを感じますな。