【第5話】晩秋に季なしにて一句の巻


晩秋のしつらえ。



立冬過ぎましたが
岐阜ではまだまだ柿が旬なので・・・。

まあ、うちは柿なんか食べへんけどな。

雀はほら、食べまんがな。

雀は「寒雀」なら冬の季語になりまんな。
餌がのーなって
人里に集まってくる雀のを指すようでんな。



俳句の世界では
「雀」いうだけでは
よう季語にならしませんそうでんな。

年中、ピーチクパーチク
言いよるからだそうですわ。

有名な小林一茶の句で
「われと来て遊べや親のない雀」
言うのがありまんねんけど
これ
季語があらしませんな。

でも
「おらが春」いう句集に入ってるそうですわ。

無季のつもりやったんか
それともうっかりされたんか・・・

うちのような・・・



一介の猫には、ようわかれしませんで。

一句。

「われの口入れや味のある雀」



無季やわ。
ほな、さいなら。