神岡町を南北に流れる高原川にて 採取した梅花模様の石。 勝手に「梅花石」などと言っていますが そんな名の鑑賞石は存在しません。 白山紋石とか飛騨紋石とかならあります。 まあ、鑑賞石などというのは 岩石学とは無縁の 「美的趣味」の世界ですから 素人が勝手に名をつけても ある程度は許されるのではないでしょうか。 ところが「岩石名」となると そういうわけには参りません。 「何を言っているんだ君は」 ということになってしまいます。 それでこの石ですが 少なくとも変成作用を受けた跡がありますから 「変成岩」でしょう。 神岡で変成岩と言えば「飛騨変成岩」です。 ですが この「飛騨変成岩」というのが あまりにも多様すぎて類型が困難だとか。 先ほどから「梅花」と言っている斑点を拡大してみます。 これは斜長石でしょうね。 斑状組織がここまで育つには かなり本格的に変成作用を受けているはずです。 おそらく広域変成岩でしょう。 それなら飛騨変成岩の一種と言っても おそらく間違いではないはず。 「斜長石片麻岩」とでもしておいて どなたかのお叱りを待つとしましょう。 |