酸焼き朱花一輪咲き
【根尾谷】


オークションで落札しちゃいました・・・。



根尾の菊花石、ちょっと変わった風あいの品。

手のひらサイズ。



限りなく玄武岩に近いと思える質感の母岩
(おそらく凝灰岩)に朱花が一輪。

実は周りを酸で溶かして花を出す
いわゆる「酸焼」という処理をしています。



なんでもこの朱花は
酸に強いので
このようにキレイに浮き彫りになるのだそうです。

手頃な価格でしかも好みの形のものというと
なかなか出てこないのですが
オークションをプラプラ覗いていたら
これが即決で出ていたので
ポチッと即決してしまいました。

せっかくなので
背景に白板を立てて記念撮影。



被写体が映えていい感じ。



出品者は知る人ぞ知る
NNT市のTMMS堂さん。

裏側。



なるほど
まわりの白い部分を酸で溶かすわけか。
ということは
白い部分は方解石と見てよいか。

でも紫外線ライトには反応しないんですよ。

ところで
なぜ裏側は酸焼処理をしなかったのでしょう。



まあ
表と裏で比較して眺められるので
むしろありがたいのですが。

また
浮き出てくる花の立体造形を
想像するのも楽しいですし。

果たしてどんな花が咲くのでしょう。

そういえば
立体造形美を誇る赤い花が
ちょうどトイレに咲いていたような気が・・・



やっぱりいた。



かみさんに
なんて花だと聞いたら
珍しく「知らん」という答えが返ってきました。



となると余計に知りたくなるのが人情。

調べてみた結果
オーストラリア原産の
「ワラタ」という花だとわかりました。

「ワラタ」は
アボリジニの言葉で「赤い花」という意味だそうです。

おそらく花屋さんでは
園芸品種名「ピンクッション」という名で
売られているようです。