緑水晶群晶
【甲武信鉱山】



甲武信鉱山の代表的な鉱物の一つ
緑水晶です。



緑色の原因は
水晶の中に別の鉱物が入っているからです。



いわゆる「草入り」というやつです。
洋風に言うと「インクルーズド水晶」とか
「○○のインクルージョン」とか言いますね。

学校英語で言うと
現在分詞と過去分詞の違い。
話題の主体が「している」のか「されている」のか。

・・・どうでもいいですね。



わりとよく
岩石・鉱物をご存知ない方が
「本当に草が入っているのですか」
と尋ねられますが
水晶はマグマの中で出来ますので
本物の草なら
燃えて灰も残りません。

くっきり色が分かれる結晶もあって
とてもおもしろいです。



いわゆる「バイカラー」というやつですね。

さて、甲武信の「草」の正体は
「アクチノライト(緑閃石)」などの閃石群です。
どこかに顔を出していないか
ルーペで見てみましょう。



なかなかいないですね。



・・・む?

いた!



これを実体顕微鏡で見てみます。



いまいち、想像通りではないですね。
でも、細かい針のようなものが観察できますね。

100超倍で撮影。
どうしても余分な反射が出ます。



「なに閃石」なのかは
見た目ではわかりません。
分析器にかける必要があります。

正直、ルーペで判別できないものは
アマチュアの範疇を越えていると思います。

ですから「閃石系」ということにしておきます。