まりも水晶(大)
【尾平鉱山/蝙蝠坑】


蝙蝠坑の緑泥石入り水晶です。



「まりも水晶」と呼ばれ
水晶の結晶内に丸い粒つぶが入っているのが面白く
人気のある水晶です。



遠目からでも
はっきりと、まりもが見えます。

近寄ってみると・・・



ファントム(山入り)の面に沿って
点々とまりもがついているのが分かります。

ということは
一旦出来上がった水晶の表面にまりもが付着し
その後新たに水晶が成長した、と
言うことになるんでしょうか。

三角窓からのぞき込むのも、面白いです。



水晶の中に箱庭があるように見えるものを
「ガーデン水晶」と呼びますが
これはガーデン水晶としても
十分鑑賞できます、と
自画自賛。



まりもは外にこぼれんばかり。

というか、めちゃめちゃこぼれてます。



まりもの正体は
以前はクーク石だと言われていたようですが
現在では緑泥石だということになっています。



緑泥石もクーク石も
同じ緑泥石グループなので
どちらでもいい気もしますが・・・。

まりもが水晶の根元を割って侵入しています。



あるいは、まりもの上から無理に成長した水晶が
無理をし過ぎたのか。


こんな大きいだけが取り柄の標本ですが



実は結構、気に入っています。