【曇天の霹靂―根尾谷―】
2016年10月31日(月)




晴天の霹靂という言葉がある。
突然の驚くべき出来事を
晴れた日の突然の雷鳴にたとえた
なかなかレトリックの利いた言葉だ。



自分の場合
さらにレトリックを利かして
「曇天の霹靂」と言ってみる。

え? 曇天では驚けない?
しまった!

ところで何がそんなに驚きだったのかと言うと
今日明日と、家に誰もいないということを
玉扇太郎は昨日知ったのだ。

しかもハスラー君を置いていくというではないか。
やりたい放題だ。
これで探石に行かなければ
石マニア失格であろう。

灰鉄輝石のイイのと・・・
あと願わくば緑水晶を採りたい!

ということで
岐阜の柿野鉱山へ、レッツゴー!



柿野は何度か行ってるから
目ぇつぶっても行ける。

・・・と思ってたら



なぜか根尾に・・・。
夢でも見ているのだろうか。

これは絶対にご神託に違いない。
流れを大事にしよう。

とは言え、上の写真のスポットからは
光るものを感じなかったので
沢を歩いて遡上してみることにした。



歩いている写真はありません。
そんな余裕はないです。

さすがに月曜日は誰も来ないね。

沢には菊花石の母岩となる石が
わりとたくさんあった。



写真の角度によって
まるで花があるように見えるから面白い。
(もちろん菊花石じゃありません。)

こちらはやや期待。



でも削ったらなくなりそうだな。
とりあえず帰ってから考えよう。

色鮮やかな石。



キレイだけど、こんなのはゴロゴロしている。
やや鮮やかなチャートというだけのこと。

これ!



これ、菊だね。

これは梨地母岩では?



でも中身は瑪瑙か?
磨いてみるとおもしろいかもしれない。
サビはどうせ落ちないだろうけど。

下側に降りてみる。



ん?
窯が作ってある。

うわ! 吸殻だらけだ!



最低だね。
何考えてるんだか。
もう来るなよ。

お? 根尾孔雀?



すでにツルツルしてる。

グラインダー痕もある。



だれか捨てていったか?
捨てられるレベルのものかもしれないが
玉扇太郎にとってはお宝だ。
もらっておこう。



なんやかんやで、いろいろ拾ってきてしまった。
かみさん帰ってきたら
また叱られるな・・・



根尾桜石をいくつか採れた。
最近は桜石すら枯れているので貴重。