【第75話】陽だまりへの飽くなき戦いの巻
リビングに薄っすらと陽が射し始める時刻。
毎朝のように、その挑戦は始まる。
彼の名はブラッキー。
黒いからである。
もっとひどい名をつけられたやつもいる。
黒田(だ)からカンベー。
黒だ、だから黒田官兵衛。
→かんべーである。
さて、ブラッキーの飽くなき挑戦とは・・・
それは陽だまりへの挑戦。
日々、陽だまりの先端を目指し
自分との闘いを繰り広げる。
ちょっとはみ出してるよ。
いや、別にいいんですけどね。
むむっ?
ライバル出現である。
彼女の名はチィズ。
拾ってきた当時
家族の間でブームになっていた
「チーズスイートホーム」という猫漫画の主人公が
「チー」だったのだが
ブラッキーを「ぶう」と呼んでいたため
「ちぃ」と呼ぶためには何かの短縮形にせねばならないという
我が家の超ローカルルールによって
「チィズ」と名付けられた。
ちなみにこの冬はもう少しで
往生するところまでやばかった。
そこに現れたのは・・・
邪魔者のカンベーである。
空気の読めないカンベーは
いつもみんなの邪魔者。
でも本人はまったく気にしていない。
そして・・・
陽だまりの戦いの勝者は・・・
やはりブラッキーであった。