【第82話】ちぃず、月を語るの巻


ごきげんよう。



猫ブロガーのちぃずだす。

今夜は十五夜。
旧暦葉月十日余五日、つまり中秋の名月ですがな。



今夜の月齢は13ぐらい。
ホンマもんの満月は月齢15やさかい、ちょっと足りまへんわ。



ほんでもまあ
昔っから中秋の名月言うて
ありがたがってきたわけでっさかい
こまいことは気にせんとけばええんとちゃいまっか?

自宅のヤマモモの後ろで存在感ありまんなー。
ごっつええ月ですわ。



手前はススキでんな。

おかあちゃんが、
和室にこないしてかざりよりましたわ。



悪くおまへんろ?

うちの月見団子は玄米団子だす。





ススキでは実を言うと、ひと悶着ありましてん。



何日か前にですな。
玄関先に刺さってましてん。



えらいけったいなもんが刺さっておますなぁ
って見てましてん。

見てましてんけどな・・・初めは。



そのうち、なんやこれ食うたら
また
えらい気持ちよーゲロゲロ吐けるんやないか
思いましてな。



つい一口いったところで
お父ちゃんに引っ叩かれましてん。



そんなん、刺しとく方が悪いんやんか
言いましてんけどな。



そんなこんなで
どうにかススキも無事で
今ここにこうして役目をこなしちょる言うわけですわ。



してみれば
うちはこのススキの命の恩人ちゅうわけですわ。



一句
名月やススキを水面と波打ちて ちぃず



よい句でっか?
ほら、ごっつありがとさんだす。

でも、うちは
そんなすごいことあらしません。

うちが知ってる月ぃ言うたら、せいぜい・・・



地球から歩いて11年弱。
誕生当初の月は現在より地球に近く
見かけの大きさは現在の200倍ほどもあったと推定されるが
誕生以降ずっと年間4cm程度
地球から遠ざかっている。

大きさは地球の直径の1/4で
木星のガリレオ衛星や土星のタイタンと
同程度の大きさ。
木星の直径が地球の11倍もあることから考えると
いかに月の大きさが特異であるかがわかる。

仮に月が存在しなかったなら
地球の自転周期は現在の4倍程度
つまり1日はせいぜい6時間程度であったと推定される。

月の公転周期は27.5日であるが
地球の公転により
見かけ上の太陽との位置関係のズレが生じるため
月の朔望周期は自転周期より若干長い
29.5日ということになる。

月の朔望周期を基準に暦を作成した旧暦では
29.5×12で一年は354日という計算になる。
このズレを修正するために旧暦においては
およそ19年に7回の閏月を挿入していた次第である。
このように基本的には
月の朔望周期を基とした太陰暦を用い
地球の公転周期を考慮して
太陽歴に合わせるための修正を加えた暦法を
太陰太陽暦と呼び
日本では古来長きにわたり
この太陰太陽暦を用いてきたのであるが
陰暦師走の改暦の詔により
その歴史の幕を下すこととなった。

うちの知ってる内容は
せいぜいこんくらいですわ。

ほな、さいなら。