【岐阜―根尾谷にて菊花石を採取】
2017年5月14日(月)



石の仲間数名で根尾谷へ。
たまり場である「根尾谷名石園」さんの駐車場。



見よ、この車の数。
石人口は捨てたもんじゃないのだ。

さて、今回の探石スポットは
何度も何度も行っている場所なので
目新しくはないが
個人的には半年以上ぶりなので
やや期待しながら向かった

菊花石探しの師匠がいる。
この道では有名な人。
ネット上では「仙人」「Y氏」と言われている。

その人の教えはシンプルだ。
「石は全部、ひっくり返して見よ」だ。

単純なことだが、なかなか根気がいる。

鉱物の師匠がいる。
その人の教えは「動かず掘れ」だ・・・。

自分にとっての二大巨頭と言ってもよい師匠の言葉をミックスし
さらに自分流にアレンジし
谷での菊花石探しの座右としている言葉を紹介する。

「すべての石に花を咲かせよ」だ。

あまり動かず、じっくり歩く。
立ち位置の360°
すべての石を観察する。
さすがに経験的に排除するものはあるが
そうでないすべての石に
花が咲いているとイメージして観察するのだ。

「この石を裏返すと、こんな花が咲いているのではないか」
「この石のこの部分は、花なんじゃないか」
と楽しみながら
石をひとつひとつ観察するのだ。

すると、たまに
本当に咲いているのだ。

今回、こんなに偉そうにのたまわっているのには
理由がある。

かなり戦績がよかったので
鼻息が荒いのである。

見ますか?



川から拾い上げてソッコーで撮った一枚。

実は、下の写真の向きで落ちていた。



この状態で拾わない愛好家はいないと思うが
これが、しぶいている水中にあると実は難しい。

流し気味の視点だと見落とすのである。

それにしてもすばらしい。



一軍の仲間入りである。



このように花がしっかり出ているものは
削ったり、磨いたりせず
「初心(うぶ)」のまま飾るものである。

この日は、なんともう一輪咲いた。

食後に石友の満天菊氏による花出し教室。



それぞれが、これぞという石を差し出す。
自分も、ひとつ面白いのを拾っていたので削ってもらった。

それがこれ。



不覚にも削る前の写真を撮り忘れたが
花足(花びらの先)っぽいものが三本ほど走っていただけ。
まさか、ここまで立派に咲くとは!

濡らすと鮮やかに見える。



恥ずかしながら
自分で削っていたら、ダメにしていた可能性が高い。
満天菊様さまである。

持ち帰ってから
濡らさなくても見られる程度に磨いてみた。



角度が難しい。

どうせ台座を作る腕はないので
こんな感じで転がしておくとしよう。



以上
なかなかの収穫に気分の良い玉扇太郎であった。