MINERALOGY


【第七講座】岩石の種類B変成岩
@接触変成岩



接触変成岩はマグマの熱で変化した岩石です。
ですから別名「熱変成岩」とも言います。

火山岩や半深成岩のマグマは冷えるのが早く
接触部を高温で変成するほどのエネルギーがありません。
ですからほとんどの接触変成岩は
深成岩によって作られます。

日本では、古生代の地層(古生層)に
白亜紀あたりに花崗岩マグマが侵入し
大規模な花崗岩体がいくつか形成されましたが
接触変成岩は
特にその周囲に多く作られている傾向があります。

変成時の温度はおよそ500〜600℃で
接触部から遠ざかるにつれて
段階的に変成度が低くなっていきます。
その影響があるのは
接触部から数百メートルあたりまでです。

接触変成岩は元々の岩石が何であるかによって
大きく三つに分けてよいと思いますが
石灰岩とマグマの接触部に多彩は鉱物を作る「スカルン」と
ペグマタイトを熱変成した「グライゼン」は
「岩体(鉱床)」として考えると非常に重要なので
あえて分類項目に入れました。

@ホルンフェルス A結晶質石灰岩 B珪岩

Cスカルン(鉱床) Dグライゼン(鉱床)