蛍石
【Fluorite 】
ハロゲン化鉱物の一種で
組成はCaF2(フッ化カルシウム)とシンプルである。
等軸晶系で自形結晶は正方体か正八面体が主体となる。
本来の色は無色だが
不純物を取り込むことで様々に着色される。
古くは鉄を融解させるのに使用され
これは「鉱石から不純物を流す(flow)」という意味から
「フローライト」の語源となっている。
また、その時に
蛍石が赤紫に発光することから
【fluorescence】(蛍光)の語源ともなっている。
純度の高い蛍石は
紫外線―可視光線―赤外線と
幅広く光を透過させるので
光学レンズの素材としても長く使われてきた。
このように
見た目の美しさとは裏腹に
比較的、工業需要の高い鉱物である。
モース硬度4の基準鉱物である。
ちなみに紫外線ライトで蛍光することで有名だが
蛍石そのものが蛍光するのは
主に中国かイギリス産と限られており
多くは不純物として含まれる希土類元素の発光である。
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電子回路のような結晶
【メキシコ】 |
黄色いキューブ
【モロッコ】 |
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金属鉱物を伴う
【産地不明】 |
怪獣の足
【モロッコ】 |
層状フローライト板
【中国湖南省】 |
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