某スポットでの採取時に 足元に落ちていた金属鉱石。 採取した位置的に 道伸窪鉱床のものだと思います。 道伸窪鉱床は 秩父鉱山の中では最北端の鉱床です。 さほど珍しいものではないですが 産地情報として持ち帰りました。 一見して黄鉄鉱とわかる金属が現れています。 よく見れば方鉛鉱なども見られるでしょう。 強烈な磁性があります。 このまま引っ張れば石が持ち上がらんほどです。 鉱山の稼働時は 磁鉄鉱も鉱石としてのターゲットでした。 さて、続いてこちら。 やはり強い磁性があり 見た目も同じような金属鉱石ですが 採取地は上のものと違います。 位置的には 道伸窪の西隣の赤岩鉱床だと思います。 実体顕微鏡で観察してみます。 入っている鉱物は こちらも黄鉄鉱が主体のようです。 母岩の色味が若干異なりますので 構成要素は厳密には違いがあるのでしょうが 特に分けて考えるほどのものでもなさそうです。 隣り合う鉱床の鉱石は さほど違いがないという結論に落ち着きますでしょうか。 |