MINERALOGY
【第七講座】岩石の種類B変成岩A広域変成岩
Aエクロジャイト/グラニュライト
エクロジャイトは広域変成岩の中でも特に
高温高圧下で生成されるもので
環境としては、相当地底深くでなければ作られません。
具体的には上部マントル付近でできると考えられています。
そんな深いところで生成されるものが
我々のような素人の手に触れるなどということは
奇跡に近いことだと思います。
主成分は赤色の各種柘榴石と
緑色のオンファス輝石で
とても渋い色合いです。
両者から一文字ずつとって
「榴輝岩」などと強そうな呼び名もあります。
エクロジャイトは
マントル付近で生成されると書きましたが
そのため過去には
マントル物質ではないかと予想されていたこともあります。
(現在ではマントル物質はかんらん石だとされています)
また、同じように高温高圧下で生成されるものに
グラニュライトというものがあります。
どちらも日本国内では、ほとんど見られませんが
エクロジャイトは愛媛県の東赤石近辺で
グラニュライトは熊本県の肥後変成帯で見ることができます。
それでは少ない例ですが、掲載していきます。