トルコ石
ターコイズ
【Turquoise】
トルコ石は
気候の変化の少ない、主に砂漠地帯で
地下水などに岩石から銅やアルミニウムが溶け込み
化石などからリンが溶け込み
ゆっくり作られる。
国産では
栃木県今市市文挾(現日光市)のロウ石鉱床からの産出が
唯一報告されているはず。
俗に「フバサミクレー産」と呼ばれるもの。
(フバサミクレー産はこちら)
組成そのものに水が含まれるが
これは多孔質のため結晶の隙間を水が埋めているから。
したがって乾燥すると色褪せたりボロボロになる恐れがある。
宝飾などで売られているものは
ボロボロにならないように
表面を樹脂で固めているものが多い。
なお「練り物」と言って
粉末状のトルコ石を固めている人工物も出回っている。
さらに1970年代には人工トルコ石も開発されている。
古来、東西で装身具として用いられてきたが
面白いことに、この色褪せを
心身のダメージの「身代わり」や「予兆」と考える風潮が
共通してあったようである。
「トルコ石」と言っても
「現在のトルコ」の国内で採れるわけではない。
ただ
中世ヨーロッパにおいてトルコは
力のある王朝が立ち、広大な領土を誇った。
どこで採れようが
「トルコ」と言えなくもなかったであろう。
ベニスの商人たちが
ペルシャから持ち帰ったトルコ石を
「トルコの方から持ってきた」
と大雑把に言っているシーンを想像すると
楽しくなってこないでもない。
純度の高いものは鮮やかな青色だが
鉄などの不純物が入ると緑色になる。
とても柔らかいイメージだが意外と硬く
モース硬度は5〜6で
石英よりやや低い程度。
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樹脂処理済みルース
【アリゾナ州】 |
未コーティング原石
【アリゾナ州】 |
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