MINERALOGY


【第七講座】岩石の種類
B変成岩



変成岩というのは「変化」して「生成」された岩ということで
「変化している」ということは
「変化する前」という存在が必要なわけです。
やや哲学的な言い方で恐縮ですが
ぶっちゃけて言えば
ビフォーアフターのビフォーのことです。

その「変化する前」というのは
何らかの形で「岩石」の状態にある存在です。
それは「火成岩」でも「堆積岩」でも「変成岩」でもいいのです。
そこに何らかの要因が起こり「変化する」わけです。

変化の要因は単純に二種類です。
地質地層規模で起こる変化ですからスケールが違いますが
簡単に言えば「熱」と「圧力」です。

堆積岩も「続成作用」という圧力がかかっていますが
レベルが違います。

「熱」が原因の場合
その熱に触れた部分が変化しますので
このタイプのものを「接触変成岩」と呼びます。

「圧力」が原因の場合
その地層全体に影響が及びますので
このタイプのものを「広域変成岩」と呼びます。

地質変動の「高圧高温」下で
変成というより「変形」つまり「ひしゃけた」ものを
特別に「動力変成岩」と呼びますが
あまり一般的ではありません。
ですが
とても重要な岩石が含まれますので
あえて一項目立てておきます。

@接触変成岩 A広域変成岩 B動力変成岩