【尾小屋鉱山/金平鉱山】


尾小屋(おごや)鉱山は
江戸時代に冴えない金山として採掘された
明治時代になって
銅山として栄えるようになったようだ。



埋蔵量がどうなのか知らないが
経営がうまくいかず1971年に閉山。
現在は資料館になっている。



資料館の記録によると
1682年に吉左衛門という者が無断で採掘し
お叱りを受けたのが最も古い記録だとか。



江戸時代の町民が受ける「お叱り」の
レベルが知りたいものだが・・・。



金平は「かなひら」と読み
尾小屋鉱山金平坑と呼ばれたり
金平鉱山と呼ばれたりして曖昧だが
簡単に言えば
買収によって併呑されたという経緯があるのだ。



先の吉左衛門がお叱りを受けてから
四半世紀後に発見、採掘されはじめたようだ。
金山、銅山として稼働していたようだが
それほど栄えたわけではないらしい。
最終的に尾小屋鉱山に吸収されたが
記録では「金平金山」「金平銅山」を合併とある。
以後は別山として「尾小屋鉱山金平坑」と呼ばれたようである。



下図は閉山寸前の昭和四十年代の略地図を加工したものだが
最終的に稼働した坑は
「大谷」「金平」「倉谷」「白山」の四つが示されている。



しかしながら「大谷坑」は「金平鉱山」に括られていたり
逆に
さらに下図に示した各鉱脈の名を細かく冠したり・・・



「高見」に至っては
これも併呑された経緯があるため
「高見鉱山」と別呼されたり・・・
ともかく産地の記載に一貫性がない。



このような経緯があるため
項目としてはすべてこの「尾小屋鉱山」に統一したが
産地の詳細は入手時の情報を尊重した。


下に金平近辺の坑口の概略図を載せておくが
あくまで覚え程度なので
正確な位置は
各自で調べられたし。



余談だが
郷谷川の左岸域が旧「金平金山」に当たるようで
別名「不動山金山」とも呼ばれたようである。



なお
2017年5月より小松市では
「珠玉と歩む物語」保護条例というのが施行され
めのう、オパール、紫水晶を筆頭に
一切の鉱物の採取が禁止された。



条例に違反するとどうなるのかは別として
小松市民すべてを敵に回すような行為は
慎んだ方が賢明かと思われる。



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紫水晶ポイント
【尾小屋鉱山】

紫水晶クラスター
【金平鉱山】
熱水鉱脈の方鉛鉱
(凝灰岩中の脈)
【金平鉱山】

銅藍疑惑
【金平鉱山】
青鉛鉱か藍銅鉱か
(希塩酸反応を見る)
【金平鉱山】
銅藍疑惑2
&硫酸塩鉱疑惑
【金平鉱山】

硫酸塩鉱疑惑2
(白鉛鉱に決着)
【金平鉱山】

閃亜鉛鉱
【金平鉱山】

石英脈中の黄鉄鉱
【金平鉱山】

塊状の黄鉄鉱
【尾小屋鉱山】
シトリン水晶もどき
(ややアメジスト)
【金平鉱山】

紫水晶クラスター
【金平坑】

C級クラスター達
【尾小屋鉱山】

C級ポイント達
【尾小屋鉱山】

紫色の緑鉛鉱
【尾小屋鉱山】